拡張ビジュアル検索とは
「拡張ビジュアル検索」は、AppleがiOS 16以降(iOS 18の情報も混在しているようですが、基本はiOS 16から)で導入した機能で、写真アプリなどで写真に写っているランドマークや物体を認識し、それに関する情報を提供したり、写真の検索を容易にするための機能です。
拡張ビジュアル検索は何に使う?
写真に写っているランドマークや建物を認識: 例えば、写真に東京タワーが写っていれば、「東京タワー」であることを認識します。
関連情報の提供: 認識したランドマークや建物に関する情報(名称、場所、歴史など)をインターネットから検索して表示します。
写真の検索: 写真アプリ内で、例えば「東京タワー」と検索すると、東京タワーが写っている写真だけを絞り込むことができます。
写真整理のサポート: 旅行などで撮影した写真から、ランドマークごとに自動的にアルバムを作成したり、ハイライト表示したりすることができます。
仕組み
拡張ビジュアル検索は、デバイス内とAppleのサーバーの両方で処理を行います。
デバイス内処理: まず、デバイス内のAIが写真内の「関心領域」を特定し、ランドマークや建物の特徴を数値データ(ベクトル埋め込み)として抽出します。
サーバー照合: 抽出されたデータは、暗号化された状態でAppleのサーバーに送信され、Appleが保有するグローバルインデックスと照合されます。
情報提供: 照合の結果、一致するランドマークや建物が見つかれば、その情報がデバイスに返され、ユーザーに表示されます。
プライバシーに関する懸念
拡張ビジュアル検索は便利な機能である一方、写真データがAppleのサーバーに送信されることから、プライバシーに関する懸念も指摘されています。
データ送信: 写真データの一部がAppleに送信されること。
データ利用: Appleが送信されたデータをどのように利用するのか不明確な点があること。
Appleは、送信されるデータは暗号化され、プライバシーに配慮した方法で処理されると説明していますが、気になる場合は機能をオフにすることができます。
拡張ビジュアル検索をオフにする方法
iPhoneで拡張ビジュアル検索を無効にする方法は以下のとおりです。
「設定」アプリを開きます。
下にスクロールして「写真」を選択します。
一番下までスクロールします。
「拡張ビジュアル検索」のトグルをオフにします。
まとめ
これらの情報を総合的に見ると、「拡張ビジュアル検索」は写真の整理や検索をより便利にするためのAIを活用した機能であると言えるでしょう。
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